未来の子どもたちの為に・・・

ご挨拶

徳島県勝浦郡勝浦町という地で、茅葺の家で生まれ育ちました。冬は寒かったけど夏は通風と団扇で過ごしていた記憶があります。私が小学3年生の時(1973年)、大工だった父親が瓦葺の家に建て替えましたが、その頃から化粧ベニヤ板が流行りだし、アルミサッシ等の新建材が普及、隙間風が当たり前の住宅から気密性の良い住宅に変わり、そして断熱性の高い住宅に至っています。古民家と現代住宅、どちらも素晴らしい住まいです。しかしあえて違いを述べさせて頂くと、無垢材でつくられた古民家は、すべて本物の材料でかつ手仕事のため、職人の知恵と想いがぎっしり詰まっています。だから何十年と経った現在でも価値を認めてくれるのだと思います。

今後の方針として「五方よし」の取組をします。
○売り手よし(「徳島すぎ」の大径材消費)
当社は住宅用木材として、徳島県産材を中心に国産木材を使用している。今後も徳島県のブランド杉である「徳島すぎ」を活用し、徳島県産材の消費量拡大に貢献する。
○買い手よし(良材の積極的活用)
当協会は地域の住まい手のために、徳島すぎを使い、地域の気候風土に適した「木の家」を造り、
「木の家」をこよなく愛するお客さまにより良い「木の家リノベーション」を提供する。
○世間よし(徳島県内でお金が循環)
原木の切り出しから住宅の施工・販売まですべて徳島県内で完結するため、徳島県内でお金が循環し、徳島経済を下支えする。
○働き手よし(若手林業家、若手大工職人の育成)
徳島すぎを使用し古民家の改修をすることで、新たな雇用と若手の育成、技術の伝承に繋がる。若手職人は基本からの技術を継承していくことで、一生生きていける技術を身につける。
○未来よし(持続可能な地域づくり)
森林の荒廃は様々な環境問題の引き金になる。森林資源として利用できる木々を伐採せずに放置すると、資源として使えない木々が残り、将来的には森林資源が減少すると考えられている。
このような森林による環境問題を解決するには、荒廃した森林に、「適切に人の手を入れること」が大切である。森林に人が関与し、木々を活用することが森林環境の整備に繋がる。

一般社団法人徳島県南部古民家再生協会
代表理事 山田 文夫

お気軽にお問い合わせください TEL 088-612-7224

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